クジラ授業
 昨日、釧路短期大学で「クジラ」の特別授業。講義をしたのは東京海洋大学 加藤秀弘教授。「鯨の世界 調査捕鯨と釧路」。

 会場には90人超の学生、市民、水産関係者。クジラの祖先、繁殖、生態、食物連鎖など、など。

 商業捕鯨の基地が、釧路・厚岸・浜中・昆布盛にあった。北洋で索餌して、南に帰るクジラが沿岸や沖合いを通過する。釧路沖は「脂ののった」クジラが回遊することで、知られてきた。

 調査捕鯨を通じて、クジラが摂取しているカタクチイワシ、スケトウタラ、スルメイカなどの量の推定もおこなわれていた。その昔、クジラが沖に近づいてくると、その先にニシンの群れがいる証と歓迎されたものである。食肉が不足していた1950年代まで、クジラ肉は有力な動物性たんぱく質源ではあったが、今日、クジラ食文化の再興はなるのであろうか。