ギョウザ(2)
 ギョウザによる中毒症状。解明が進んでいるが、風評被害も少なくない。輸入元がJTフーズという「日本たばこ」の別会社で、販売が生活協同組合系列。

 日ごろ消費者への、安心・安全を売り物にしているルートで発生というわけ。製造会社の従業員、長時間労働も報じられてはいるが。

 公表したJTフーズ役員の線の細さも気になったが、「日本たばこ」の系列と聞かされて、お役人さん系かと、得心。肩書きのない取締役が、「お詫び」をしているが、副社長とか、専務など肩書きのある役職者が表に出てこないのも、ムベなるかな。

 タバコは嫌煙権。塩は塩分取りすぎ。「摂取がすぎでも困るが、微量栄養素にして保存に貢献」。専売公社職員の肩身の狭そうな顔を記憶しているが。

 たばこ、塩。国民の冷たい視線と、経済界の民営化要求に押されて、「三公社五現業の一翼」と言われた時代が終わった。民営化されて、「なんでも取り扱うことができる」会社にはなったのであろうが、試練も多い。

 なれない商売。嵐の真っ只中。そうした感じを、抱くのであるが。