「紫陽花」
 紫陽花(アジサイ)で有名な鎌倉の長谷寺では、「紅額」や「七段花」など、早咲きの紫陽花が一足先に見頃を迎えているようです。

 紫陽花にも様々な品種がありますが、一般的に親しまれている紫陽花(ホンアジサイ)は日本原産の額紫陽花を品種改良したもので、鎌倉での花の盛りはもう少し先です。

 大勢の観光客が訪れるこれからの時期の鎌倉は、肌がすれ合うくらいの賑わいとなります。
また、そぼふる雨は、古寺に咲く紫陽花を一層引き立てますが、たくさんの傘で道行きに難儀します。
混雑時は整理券が配られ、一列になって時間制限での観賞になることもあります。

 閑寂な趣の中に美意識を追求した千利休が、庭一面に咲いた花を全て摘み取り、一輪のみを床に活けたように、室内に飾られた一輪の紫陽花にも、雨に濡れた古寺にひっそりと咲く花のイメージを重ねることができます。

 実際に旧い街並みが残る鎌倉を訪れた方は、細い路と坂が多くて歩き疲れたりするのですが、長谷寺の見晴台や成就院の参道から紫陽花越しに一望できる鎌倉の海が、そんな疲れを癒してくれるはずです。

編集 komakusa : 暫くです・・・。絵も良いですが(特に景観画が好きです♪)。で、文章も記者級です・・・。
編集 花が好き : 素敵な紫陽花ですね~。竜胆は色々な詳しいですね、女性の方ですか?