「地上の星(ホタル)」
澄んだ自然環境にしか生きられないホタルは、環境破壊や汚染で激減しました。
しかし今は、保全に努める地元の人の地道な努力の甲斐あって、ホタルを鑑賞できる地域が増えています。

 西日本ではすでに見頃を迎え、関東甲信越の里山でも湯河原や新潟あたりで飛び始めていると聞きます。
ゲンジボタルの名所、長野県の松尾峡の「ほたる童謡公園」では夜になるとすでに数千匹のホタルが乱舞しており、今日からは「ほたる祭り」も始まるそうです。

 ところで昨日は暑い一日となりましたが、明日は二十四節気の「夏至」で、暦の上でも夏到来となります。夏至は昼が最も長い日で、この日を境に昼の長さは徐々に短くなっていきます。

 そんな夏至の夜を中心に、全国で「100万人のキャンドルナイト」の関連イベントが始まります。
「電気を消して、スローな夜を」をテーマに始まった比較的新しい環境運動で、夏至の日の夜8時から10時までの2時間、電気の灯を消して、ご家庭ではローソクの灯りで過ごしてみませんかという試みです。
環境省が音頭をとっている七夕の夜の全国一斉消灯も同様の試みです。

 皆で電気を消せば、普段は気づきにくい音や光を見ることができるかもしれません。
星明かり、雨の音、爽やかな風・・・。今の時期は梅雨空で上空の雲は厚いかもしれませんが、
「地上の星」(ホタル)を見ることができたら最高です。