「成人の日」
 来週月曜日は「成人の日」。外面的には着物で豪華に着飾っていても、実際には幼稚な子供の集まり・・・と、成人式の「七五三現象」が言われて久しいのですが、成人すると法律的には大人とみなされ、自覚のあるなしに関わらず法律上独立した社会人としてすべての行動は自己責任となります。

 祝日法では「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます国民の祝日」と定められており、先に成人になった私達もそのような気持ちで新しい成人を祝ってあげたいものです。

 総務省が昨年末に発表した推計人口によると今年の新成人(1988年生まれ)は133万人(男性68万人、女性65万人)で2年連続で過去最少を更新しており、新成人の総人口(1億2767万人)比は1.04%となっています。

 ただ、総務省の統計と違い、実際の成人式の参加者は学齢方式によることが一般的です。
つまり、今年の成人式は1988年(昭和63年)4月2日から1989年(平成元年)4月1日までに生まれた男女が対象で、昭和生まれの人の最後の成人式であり、と同時に平成生まれの人が迎える初めての成人式となりますね。

卓球の福原愛さんや東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大選手も成人式を迎えるそうです。

 ちなみに20年前の1988年のNHK大河ドラマは中井貴一主演の「武田信玄」。
番組の最後に流れる「今宵はここまでにいたしとうござりまする」が流行語となりました。
旧ソビエト連邦ではゴルバチョフ書記長がペレストロイカ政策を推し進め、韓国ソウルではアジア地域では二度目の夏季オリンピックが開催されました。
経済的には政治家や官僚に未公開株が賄賂としてばら撒かれたリクルート事件や、この年の日経平均株価が年初の21217円から年末の30159円と順調にバブルの階段を駆け上ってます。

 そして何よりも、9月に昭和天皇が吐血して倒れるてから日本各地で祭事やイベントの中止・自粛が相次いだことが印象に残ります。
昭和天皇は翌年(1989年)1月7日に崩御し、その日が昭和最後の日となりました。
翌1月8日には元号が「平成」に改元されます。

 そういった時代に生まれた新成人を対象にしたアンケート調査の結果が発表されてるので、回答のいくつかをご紹介したいと思います。(※最初:トップの回答)
 
 ・自分の未来          「明るいと思う」64%
 ・日本の未来          「暗いと思う」82%
 ・今抱えている不安        「今後の進路」69%
 ・大切な人に伝えたい言葉   母に「ありがとう」31%
 ・大人の嗜みとして必要なモノ  「酒」15%


 平成生まれの赤ん坊が成人式を迎えるまでに成長したこの20年間、生活や経済の環境は激変しましたが、過ぎてみれば「光陰矢のごとし」です。