五月って良いな


五月っていいなぁ。遠くの方から土の匂いがして農家の方が忙しそう。
散歩道は雑草も消え、
そろそろ田植えが始まる事を土の匂いが教えてくれた。

私がこの家に来る迄には、入籍後三年かかったあの時を思い出す。
娘さんが二人居たので考える時間が必要だった。

集合住宅に二年済み、主人の家に料理等を差し入れしたり、
お掃除したり二人の娘さんに何回も会っていた。

隣町なので自転車を飛ばして行き来していたが、
友達と一緒に居る時の方が楽しかった。

その後主人の貸家が空き、私が一人で住む事になった。
主人の家は直ぐ近所なので行ったり来たりはしていた。

一軒家に一人暮らしして10か月も経てば長女は東京のアパートから
大学に通い、その後都職員兼中学教師として仕事をしていた。
次女は看護師として家から通っていた。

彼是しているうちに三年が経過し、
三人暮らしをしていたが、我儘な私には
楽しくもあり、辛くもある毎日だった。

入籍をして同居した頃から私と主人は友達以上の
何ものでもなかった。

愛情なんて無い結婚生活が始まった訳である。
あの頃を思い出しながら
気ままな主人と近づかず離れず暮らしている。

今日は彼が表庭の手入れ、私は裏庭の手入れをしながら
五月の空の下、柿の若葉を見つめ
たわゝに生った柿の白い花を見つけ喜んでいた。

彼には元気で長生きして貰いたい。
私は長生きはしたくないと思い暮らしている。

富士の上に雲がかかっているので明日は雨でしょうか。
友達に会う暇もなく日が暮れる短日のひとり言である。

編集 さくら : 殿様は長生きして孫の住む都会に、将来は行くそうです。寝室も一階と二階と違うの。傍に近寄った事なし。お互いに嫌いなの^^
編集 さくら : 血のつながらぬ娘が二人も居たら神経使うのよ。言いたい事の家ないし、気を遣えば怒ったりされて大変だったわ。
編集 yuma : 夫婦でお庭の手入れしたり、うちより仲良しかも。さくらちゃんはご主人より長生きしてよね
編集 yuma : さくらちゃんは新婚時代から冷めてたのかなぁ それなりに楽しそうな気もするけど