桐の木
お盆が過ぎても暑さが厳しく、一級河川の水もかなり少なくなっている。
以前、雨が降った事が有ってもまとまった雨にはならない。

県西部では猛暑日が続き、大井川の水が少ない。従って西部は
明日から農業用水、工業用水を20%に取水制限を引き上げる。

今朝も5時半に起床し朝食の支度を済ませ、
プラ包装容器を表どうりに出した頃は曇りで心地よかった。

子供達の夏休みも終わりに近づいて、
私も今頃になると勉強をしなかった夏休みを思い出す。

初夏には庭に有ったうす紫の桐の花がぱらぱら散り、
大きな桐の葉は寒い冬の時期にぱらりと落ちる。

あの桐の木が好きだったのに知らぬ間に切り取られ、
そこにはぶどう棚が作られていた。

その頃から我が家の生活が苦しくなった事を
子供ながらに気づき私は夏休みの殆どをバイトに費やした。

毎日リフォームに励んでいた主人も今朝無断旅行に出た事を知り
「明日帰る。」それだけのメール、用事も兼ねて一泊するのだと思う。

昔から一人で旅には行かない、誰かと一緒の旅の可能性は強い。
今更、驚く事もないほどこんな経験には慣れている。

言えない場所に行っているのか、言いたくないのか、
私を信用できないのかも知れない。

只、良い話で行ったのか、悪い話で行ったのか、一時はそう考えた。
でも詳しい事も分からないのに詮索するのはやめよう。

今夏の疲れた身体を休めて旅を楽しんできて欲しい。
私も自由に趣味に没頭したり友達と外出をしたい。

今日も暑い1日だったが電気自転車に乗ったり
転がしながら色々なお野菜等を見て来た。

一軒の農家に明かりが灯り、青臭い無花果の匂い、
庭の前に並ぶお野菜、家族の団欒が聞こえてくる。

家庭の暖かさがありありと感じられ、
親子って良いなぁとつくづく思う。