春うらら
先週、春分の日が終わり春らしく暖かくなると想像していた。
内地の北国では、雪も解けず寒暖の差が激しい。

時の速さに時間が止まって欲しいと願うばかり。
事が予定通りに終わらない為時間ばかりが駆け足で過ぎていく。

内地では桜が満開に咲き、友達とお花見に行った頃が懐かしい。
大井川で車を止めて木で造った蓬莱橋を散歩した想い出がある。

♪橋の長さに戸惑いながら、一人来ました蓬莱橋に、
貴方と暮らしたこの町を、死ぬ気で捨てた過去がある。
人の幸せ欲しがったから、罰を受けたと恥じてます♪

テレビから流れてくる蓬莱橋の歌謡曲を聞いた時、
蓬莱橋が取り上げられて嬉しかった。

若い時なら死ぬ気で惚れた人に妻が居ても、
その人を一途に愛していたら、その愛は暫く続くと思う。

後で日が経つにつれ、別れる決心をして別の人生を歩いていくのでは。
長い人生で恋愛の一つや二つ有ってもおかしくはない。

蓬莱橋を歩いたあの時の山桜は満開を過ぎて風にぱらぱら散り、
「もう少し早くお花見に来ればよかったわ。」等と話していた。

あの時も人は厳しい冬を乗り越え、春をずっと待っていたはず。
そして春のようなうららかな心で桜を眺めていた。

春、それは人の心を明るくさせてくれる。
春、それは人の身体を温めてくれる。

遠く離れた人を思い出し声を聞きたくなり、
聞けば会いたくなる、春ってやる気が出る季節。

でも、南国には四季がない。
今が春だなんて何が教えてくれるのでしょう。