2011 04/30 18:08
Category : 日記
そこへ行くと甘い香りがふわっと風に乗って
私の頬をとおり過ぎていく。
あゝやっぱりこの香りは藤の花だわ!
あの独特の強い香りが池の周りを漂っていた。
池には鯉が泳ぎ、
池の周りにずらりと植えてある藤の花が満開に咲いていた。
藤を育てゝいる人達の品評会も開催されて、
縁日風の露店も何店舗か有った。
私の足は自然と藤棚の有る方に向かい、
そこから下がる藤の花を見上げると遠い昔が甦る。
「藤は奇麗ね、お父さん!」幼い頃、父が作ってくれた
藤棚を見ては5月がくる度に喜んでいた。
春には藤棚をそして夏には葡萄が実り、
まめな父は植木も好きで四季の花や果実を作っていた。
父の作った藤棚は小さくて比較にはならない。
でも確かにあれは優しさ溢れる藤棚だと思う。
藤の花は花びらが小さくてふわっと飛んでしまうような
弱々しい感じがしても、
手に触れれば花びらに柔らかさはない。
急に強い風が吹いた時、藤の花びらが顔にふれ、
まるで小さなトゲを刺すような感触を受ける。
午前11時過ぎに出発し、家に着く頃は夕方になって
しまうほど歩いた。
私の頬をとおり過ぎていく。
あゝやっぱりこの香りは藤の花だわ!
あの独特の強い香りが池の周りを漂っていた。
池には鯉が泳ぎ、
池の周りにずらりと植えてある藤の花が満開に咲いていた。
藤を育てゝいる人達の品評会も開催されて、
縁日風の露店も何店舗か有った。
私の足は自然と藤棚の有る方に向かい、
そこから下がる藤の花を見上げると遠い昔が甦る。
「藤は奇麗ね、お父さん!」幼い頃、父が作ってくれた
藤棚を見ては5月がくる度に喜んでいた。
春には藤棚をそして夏には葡萄が実り、
まめな父は植木も好きで四季の花や果実を作っていた。
父の作った藤棚は小さくて比較にはならない。
でも確かにあれは優しさ溢れる藤棚だと思う。
藤の花は花びらが小さくてふわっと飛んでしまうような
弱々しい感じがしても、
手に触れれば花びらに柔らかさはない。
急に強い風が吹いた時、藤の花びらが顔にふれ、
まるで小さなトゲを刺すような感触を受ける。
午前11時過ぎに出発し、家に着く頃は夕方になって
しまうほど歩いた。