山の麓(ふもと)
あの夏の日に蝉がうるさく鳴いていたように
雀の鳴き声が賑やかに聞こえていた今朝、6時起床。

今にも降りそうな曇り空に時折り雨がぽつぽつ落ちては
止む事の繰り返しだった。

富士山頂に4つも小さな「かさ雲」がかかって
鈍よりした空に青草の香りを漂わせて微かな風が吹きはじめた。

直売所の華やかな大菊、愛らしい小菊だけが明るく眼に映る。
以前は、ひと束百円の小菊を買ってはお仏壇に添える事が
楽しみだった。

普通の小菊にスプレー菊、白と濃ピンク、そして黄色と赤、
色とりどりの小菊を手に持っては迷いながら買っていた。
この頃は横着になって大型店で色々な物を買ってしまう。

山々は、最近の肌寒さの為か、ちらほら紅葉し始めて、
これからは紅葉を見ながらの旅が出来たらと思う。

今月上旬まで暑いと言っていた私も扇風機等を片づけ、
冬支度をはじめたが中々捗らない。

私に負い目を感じている主人は、素知らぬふりをしていても、
私に話かけたり、買物にも一緒に行こうと付いて来る。


photo by sakura1205 from