夕月 
昨夜は、夕食後ダイエットを兼ねてひとりで散歩に出かけた。
僅かな星が出ていたが、三日月が薄淡く見えていた。

水の入った水田に、家並みの灯りが反射して
水田が光り輝き、神秘的な光景だった。

新築住宅ばかりが目立つなか、古びた我家も煌々と灯りが付いて
「何処まで歩いてきた?」彼が聞いた。

「××さんのお宅はお洒落な家に立て替え、、、、」
近所の変わった様子を教えると、その後彼が散歩に出かけて行った。

彼は、携帯で彼女と声を出して話せる夜の散歩を楽しみにしている。
家庭内では、話せないので無言でメールを送っている。

最近の彼は、夕食後ずっと眠り続け深夜23時過ぎに起き、
午前1時に就寝する日が多い。

私も夜更かしをする為、太陽の眩しい今朝6時起床。
もっと眠っていたいけれど、彼が早起きすれば寝ても居られない。

日中、家族が留守の時、亡き奥様の妹さんやそのご両親から
電話が来ても、他人の私が口を出す事ではなく、

用件を聞くだけで精一杯。血を引いた次女が可愛いだけだと思う。
昨夜の三日月を思いだしながら、三種類のトマトの苗を植え、

♪。。。。夕月歌う恋の終わりを 今でも貴方を愛しているのに。。。
静けさが漂うなか、夕月を口ずさんだ。