うつけ者
日本の戦国時代から安土桃山時代にかけて、
世に多大な影響を残した武将「織田信長」は、

偉大な戦国大名になる前、「うつけ者」と言われていた。
それは信長自信が、天下統一をする為に

「うつけ者」を演じ、愚か者のふりをしていた。
その間、よく我慢ができたと私なりに思った。

全く時代、地位、立場も違うけれど、私も家庭では馬鹿になっている。
例えば、次女が家庭内で失敗をした時等、

主人に「お前か?」と問われゝば、彼女は必ず「私じゃない!」と答える。
全ての悪い事は一切、「私は馬鹿ねえ!」と自分で罪を認めている。

血のつながる父娘の間で、他人の私が正直に言えば喧嘩が絶えない。
だから、自分が馬鹿になる事が平穏に暮す事を悟った。

私は正しい!と心の中で叫べば悔し涙が出る時が多々ある。
頭のいい主人は判っていると思うが、親子の仲には勝てない。

私は、正直に思う事を言える、正しい事が通用する家庭が欲しい。
苦しみも話し合える家族が欲しかった。

愚か者を通していればきっと楽しい日が来ると信じている。
外は、ぽつぽつ五月の雨が降り出し冷んやりした風が吹く。

編集 十六夜 : SAKURAさま。 わたしこれ読んで、「あほうかしこ」ということばを思い出しました。