挨拶作法
 挨拶は目下の者から目上にするのが当然だ、という自論を力説している人に出くわしました。
 本当にそうなのでしょうか。

 僕は自分で自分をきちんと挨拶が出来ない人間だと思ってます。
 挨拶はどのタイミングでどんな風にするべきものなのか自分の中で確証を持てない侭二十代になってしまいました。
 そんな僕がいうのもなんだけど、「挨拶は目上の者が声を掛けてから目下はするべきだ」という人もいれば、「挨拶は目下からするべきだ」という人もいるので、どちらか一方からするのが常識だとは一概に言えないのじゃないでしょうか。

 名刺は目下から出すべきだとか、握手は目下からしちゃいけないとかはわかるけど、挨拶の言葉はどちらから掛けるのが現代の常識なのでしょうか。
 今のところ僕は友達に「先に気付いた方が声を掛ければいい」と言われたのに従って知った顔を見掛ける度に自分から挨拶してますけれど、これは礼儀としては正しいのか間違っているのか。
 僕の母親からは、学校や会社のような特定の組織内で上下関係がはっきりしている間柄ならば目下から目上に挨拶するのが当然で、格式張ったところでは目上の人が先に声を掛けるのが常識だと教わった気がするけれど、これは僕の母だけの常識かも知れないから迂闊に余所で実践出来ません。

 今迄僕が出会ってきた人の中で、他人に対して「あの人は挨拶をちゃんとしない」と言う人は大抵本人自身が挨拶をしない人でした。
 良くも悪くも、「他人は自分の鑑」ですからねぇ。

編集 佳馨 : 気持ちですか。気持ちが伝わるように先ずは形から練習してみます。
編集 e.t. : 最後は気持ちじゃないですか、形から入るって場合もありますが