后人乘涼
 二時間ドラマのような人間模様の展開に急激な変化が起き、三日間程僕も取り込まれてました。
 僕らが周囲の人には知られないように隠していた集団の中の確執は一人の人間の死によって表面化してしまいました。
 
 妄想の中に自分の位置を見出そうと更なる愚言を列ねる人。
 その人の愚かしい振る舞いに故人を悼むどころではなくなった人。
 大事な人を失い、手放したくてたまらない縁だけが手元に残ってしまった人。
 誰もが自分の立場や待遇に考えを終始させ、故人を本当に悼んでいた者は数えるほども居ないように僕は感じました。
 
 勿論、僕も例外ではなく。
 僕は故人を悼んでではなく、故人に関われなくなった僕が可哀想で、何も出来無かった僕が情けなくて、三日間泣いていました。
 
 故人が努力したお陰で今の僕らがあるというのに。そのお陰で今の幸福があるというのに。
 どうしてそれを認めない人が僕らの中に居るのだろう。どうしてあの人の考えを改めさせるだけの力を僕は持っていないのだろう。

編集 佳馨 : そんなもんですね。現在進行形のものなので具体的には何も言えませんが。
編集 e.t. : 人生いろいろ?ちょっと違いましたかな