山上有山
 山に行きたい。
 標高300m未満の小さな山で構わないから。
 何処か山奥に行って、高木の下に座って揺れる木漏れ日を浴びたり、山腹から小さな水の流れをぼんやり見詰めたり、山頂から盆地に伸びて行く夕陽の山影を眺めていたい。
 あからさまに人の手が入った杉山なんかではなく、最低でも十年は放置されてる雑木の林を掻き分けて、山肌を上へ上へと登りたい。

 京都の町中の山はそろそろ見飽きました。
 京都の山は放置されたゴミが目立って、幾ら歩いても気晴らしになりません。
 山の至る所に獣道ならぬ人の道が出来てしまっている事や、山によっては登山道が舗装されているのも気に入りません。

 僕は緑に飢えています。