慾不可從
 昨日は僕の誕生日でした。
 で、何人か目上の方に「誕生日プレゼントは何が欲しい?」と訊かれたのですが…ちょっと欲張り過ぎました。
 地元を離れてから、自分の意図を婉曲に相手に示唆する必要のある機会が減った所為か、僕は非常に正直になってきていまして。
 「何か下さるんですか。嬉しいです。今欲しいものがいっぱいあるんですよ。」と、ついうっかり僕の口が滑りました。

 ええ。今の僕には欲しいものがいっぱいあります。
 いっぱいある事はあるのですが、僕が欲しいのはよく妙齢の女性がプレゼントとして欲しがるブランド品や宝飾類なんかではありません。
 僕が今欲しいのは辞典とスーツなのです。

 中でも淡交社の『京都大事典』と平凡社の日本地名歴史大系シリーズの26の「京都府の地名」と27の「京都市の地名」は咽喉から手が出るくらい欲しくて。
 手元に置いて、本文に線を引いたり栞を挟んだりしたいのです。

 欲しいものの金額や所在も確かめずに「これとこれが欲しいです」と書名だけを相手に伝えてしまったけれど、後から辞典類の価格を調べてみたら一番安い『京都大事典』でもAmazonで12600円でした。
 一番高い価格の辞典は古本でもセットで20万円以上するみたいです。

 ぁゎゎ。
 流石にそんな値段のものは買っていただけないでしょうねぇ…。
 もっと安い、千円くらいの本の名前を言っておけばよかった…。

編集 e.t. : なるほど。
編集 佳馨 : ありがとうございます。図書券をいただきました。
編集 e.t. : おめでとうございます。いただける間は、ありがたくいただいて。で、結局何を買ってもらえました?