独りで残る私も今は
 明日は「恋人の日(Dia dos Namorados)」です。
 明日は婚姻や花嫁の守護聖人として知られる聖アントニオの命日前夜にあたり、恋人同士や夫婦同士で贈り物をしあう「恋人の日」として、ポルトガルやブラジルでは一般によく知られているのだそうです。

 この「恋人の日」も、二月十四日のバレンタインデーから、三月十四日のホワイトデー、四月十四日のブラックデー(もしくはオレンジデー)、五月十三日のメイストームデー、五月十四日のグリーンデー(イエローデーもある)などと只管続く恋人達に関連するイベントの一つみたいです。
 因みに、「ブラックデー」はバレンタインデーやホワイトデーにいい事の無かった人が黒井ジャージャー麺を食べる日です。韓国で中華料理屋さんが宣伝して広まりました。
 ブラックデーと同じ日にある「オレンジデー」はその反対でバレンタインデーとホワイトデーで愛を確かめ合った恋人の許にオレンジ色の贈り物を持って訪問する日だそうです。
 「メイストームデー」はバレンタインデーから88日目、「八十八夜の別れ霜」にあやかってバレンタインで告白して付き合い始めた人に別れを切り出すのに丁度いい日なのだそうですよ。ここでいう「八十八夜の別れ霜」とは「八十八夜の泣き霜」とも言われ、立春から数えて88日目の5月2日頃、八十八夜の頃に発生する遅霜の事。
 五月十四日の「グリーンデー」は三月十七日のアイルランドのグリーンデーと名前は同じだけど全く関係無い日です。正直何の日なのか僕は知りません。多分何かの業界がバレンタインの様に商業展開を図ろうとして失敗した結果名ばかりが残ったのだと推測されます。
 他にも「サマーバレンタイン」(七月七日・七夕)や八月二日の「パンツの日」、九月十四日の「セプテンバーバレンタイン」などがありますが…どれも一般的に知られてる名称ではないですね。

 ところで、ブラジルには聖アントニオ像を逆さ釣りにして恋人が出来る迄放置するというおまじないがあるときいたのですが。仮にも聖人の像にそんな逆さ釣りなんてことして本当に願いが叶うのでしょうか。