五月蝿いお喋り
 知り合いのお嬢さんに「喋り過ぎて五月蝿い」と云われて朝から凹んでました。
 「語り過ぎる」とか「薀蓄ばっかり言ってる」などと云われ、本当にそうだったのかなぁと彼女と交わした会話を一つ一つ思い返して見ました。
 彼女と共に過ごした時間の中で確かに僕が語っていた瞬間はあったけれど、それは彼女に「喋れ」と云われて話した内容であったし彼女と話す時は僕は相槌ばかりで単語単位の発言ばかりであったのでどうも腑に落ちずにいました。
 特に一昨日の僕は喋り過ぎていたと云われました。
 でも、確かあの日は妙に色々語っていた彼女や僕の知人の話に喉を痛めていた僕は「うん」や「ああ」などと相槌ばかりうっていた気がするのだけどなぁ。
 彼女と唯一まともに話したのは雫の事だけだった筈。

 「そんなにべらべら喋るから嫌われるんだ。」
 「もっと静かに出来ないの?喋り過ぎ。」
 と、雪景色を鑑賞していた僕に言い募るお嬢さんの顔を見ていたら、「あの人は自分が言いたい事だけべらべら話して幼稚」だとお嬢さんの悪口を知人にメールしていたお嬢さんの彼氏の事を思い出しました。

 彼女は忠告していた心算だったのかも知れない。