Trash

　云い辛くて云いそびれている事がある。
　其れは僕の進路の事で、またもや自分勝手に決めた僕の進路選択を僕は今迄世話になった人に中々云え無いで居るのだ。

　一応、一番最初にお母様には告げておいた。
　彼女は反対しなかった。寧ろ「それって以前私が貴方に勧めたのを忘れたの？貴方は聞く耳持たない風でしたけど。」と云われた。
　親が三年前に勧めた道を三年掛けて僕はやっと見出したものらしい。

　後は僕をずっと助けてくれた伯父様達や先輩達に云うだけ。
　親よりは近しくない人達に云うだけなのに、親に云うよりも彼らに云う方がより気が重くなる。
　彼らは今までの自分の協力が無に帰したと怒るかも知れ無い。また助けを寄越せと求めるのかと呆れるかも知れ無い。

　何にせよ、今夜こそは自分の口で云おう！
　と、意気込んで先程電話を掛けてみた。相手の反応にびくつきながらも勇気を振り絞って電話してるのに誰も電話に出てくれない…。
　もう暫く後でいいかな（逃