女如
 怖いな、もうそれしか云えない。
 
 特定の人物に対する決して好意的では無い評価を僕の背後で延々と語り続ける二人のお嬢さんが先程おりました。
 幸い其の特定の人物は僕ではありませんでしたが、聴いていて快いものではありませんでした。
 
 如何して知り合ってまだ半年も経っていない身近な人間の人生をそこ迄否定出来たのか、僕はちと今は理解したくありません。
 取り敢えず、其の語り合っていたお嬢さん達と深く関らぬ様にしてみます。
 若し僕が自分についてその様に語られるのを耳にしたら相手の年齢や性別を忘れて相手に長々と自分の感じた怒りについて語り出すでしょうから。