待人来たらず
 夜の晴明神社を堪能し様と外に出てみたのですが、来てみたら既に先客が居ました。
 戻り橋を復元したかの様に並べられた石橋の端に女性が一人寂しげに俯いて座ってました。
 彼女が何の為に其処に居るのか僕には判りませんでしたが、邪魔にならぬ様彼女の視界に入らぬ場所でぼんやり鳥居を眺めてました。
 
 夜中の神社にて何かを待つ女…何だか少し怖くなって其の場を離れました。