Sooth bourd is no bourd.
 昨晩、昼過ぎから此の時間帯迄六時間程ずっと女のコと話し続けていました。
 僕の事を根掘り葉掘り聴き自分の事も延々と語り続ける其のコに嫌気が差した所為か、空腹であるのに長時間引き止められて冷静な判断能力が失せ掛けていた所為か、謂うべきでは無い自分の事を随分僕は其のコに語りました。
 一応大体話した後に、「普通はこんなん話しても信じ無い様な事だからね。此れ冗談だと思えるでしょ?此れ冗談ですよ。そう思ってね。」とにっこり笑って謂って置きましたが、謂われた側のコは可也顔が引き攣っておりました。
 まだまだ彼女が顔を引き攣らせそうな話題のストックはあったのですが、途中で僕は話を止め彼女の話を聴いていました。
 自慢でも批難でも無いと告げながら、自慢と批難がてんこもりの其の話を。
 
 次にあのコに会うのは約二ヶ月後。其迄に僕は引っ越さなければ。
 彼女が傍に僕を呼び寄せたがるからでは無く、自分の生活の為に。