記憶断片
 朝の三時頃に眠りに就き昼過ぎ迄熟睡してたら、「何もせずにぐうたら眠るくらいなら私の目に見え無い処に行っとくれ。」とおばに謂われ「そりゃ尤もな御意見だ。」と思い、誰も来無い屋根裏に行って眠り直してました。
 おばが言いたかったのはそういう意味では無いと判っているけど、僕はまだ完全に彼女の目に触れ無い処に行ける状態では無いので今は一時的な移動だけ。

 昨日帰ってきて部屋に在った手鏡が無いのに気付き、何処に在るのだろうと捜していたら今日破片だけが見付った。
 昨朝僕は部屋に在った鏡を割ったのかもしれない、だけど全く覚えて無い。僕の部屋には僕しか入ら無いし、割れた鏡の破片をあんな風に其の侭放置するのは僕だけだろうから、鏡を割ったのは明らかに僕。

 「誰にも言え無い」こんな感じの思いがどんどん溜まって行く。