嵯峨久「生産者が価格を設定ができる」 昭和13年9月 釧路魚卸売市場の開設
 嵯峨久「生産者が価格を設定ができる」 昭和13年9月 釧路魚卸売市場の開設

 昭和13年9月、嵯峨久は鮪漁業の利益で魚卸売市場を開設した。
 生産者が売り渡し価格を設定するために、利益に加えて、生産コストと自身の人件費を加えることが認められる。
 それは実に、困難な事業であった。なぜか。漁業卸売問屋の既得利益を制することであったから。

 1)昭和3年9月3日  嵯峨漁港建設・埋立ての為、釧路漁港(株)が設立される。
 2)昭和13年9 月8 日 嵯峨漁港に(株)釧路魚卸売市場本場が新築・竣工し、入船町魚市場は廃止される。
  【頌徳碑 嵯峨久壽像】「釧路漁業界の父」と呼ばれ、漁業基地:釧路の礎を築いた。

 1)は法人組織が不可欠であった。
 2)は「入船町魚市場」は消費者むけ市場であったが、そこに釧路魚卸売市場本場=生産者市場を設置することができた。

 この書き込みを手に、釧路市南大通一丁目、「頌徳碑 嵯峨久寿像」を是非、訪ねてみよう。