「結果、内容&少数意見など市民は聞かされない」 日本に未成熟「応答責任」の行方231121 nhkGNews
「(パブリック・コメント)結果、内容、まして少数意見など市民は聞かされない」 日本に未成熟「応答責任」の行方231121 nhkGNews
「応答責任」、説明責任より重要視 イコモス国内委員会二度目の回答要求231121 NHKGNews

「応答責任」という概念があるという。
 一には「応答責任とは、行為者が自己の行動に関して正当 な理由を提示すること」。
 もしくは「すべての行動. は,理解できない呼びかけに応えながら行われる」(Spivak 2008, p. 61)と. いう意味もあるらしい。

経過は、こういうことらしい。
 明治神宮外苑の再開発をめぐり、中止を求める警告を出したユネスコの諮問機関の国内委員会が、9月に行った渓谷で要請した回答が期限までになかった。
 そこで東京都や再開発をすすめる事業者に対し、改めて回答を求めたと、いうこと。

 事業者たちは「何度も説明会を開き、計画の説明はすでに終わっている」との立場。
 しかし国際社会は「(明治神宮外苑が)世界の公園の歴史においても例のない文化的資産」だと言うのに、再開発を中止しないばかりか、「考え方」を示すことなく「返答がない」。
  それは「大問題」という立場だ。そういうことである。

 末尾には、アメリカの都市開発に詳しい東北大学の窪田亜矢教授の談話も載せている。
 「日本では説明会を開くだけで住民参加が形骸化しているように見える。『説明責任』だけじゃなく住民の意見に応える『応答責任』も求められるべきで、今はまさに過渡期だと思う」とする。

 最近、国会中継が始まると、チャンネルを変えるようになった。
 「アベノミクス」の推進者の時代になって、特にひどいではないか。「説明責任」も。
 まして、「応答責任」など、「あるんですかー?」の態度ではないか。

 地方公共団体の周辺でも、耳にする。
 「パブリック・コメント」というから投稿した。「しかし、その結果や、内容、まして少数意見など何があったか市民は聞かされない」。
 主権者に対して、失礼ではないか。