「雑草という草はない」の確実な根拠 nhkBSP番組「英雄たちの選択」230923
 記者時代の山本周五郎がインタビューの機会に語った語だ。
 牧野博物館学芸員の田中純子氏がnhkBSP番組「英雄たちの選択」で語っていた。
 調べてみると、「日本語、どうでしょう? 知れば楽しくなることばのお話」で、以下の記載。

 この牧野のことばは、これまで牧野が語ったものだという確実な根拠は見つかっていなかったらしい。
 その根拠になる史料が、ついに見つかったようだ。1年ほど前の高知新聞の記事(「『雑草という草はない』は牧野富太郎博士の言葉  戦前、山本周五郎に語る 田中学芸員(東京・記念庭園)が見解」2022年8月18日)でその詳細が報じられている。
 木村久邇典(くにのり)著『周五郎に生き方を学ぶ』(1995年、実業之日本社)にその根拠となる内容が記載されているというのだ。木村は山本周五郎の研究者として知られている。
 若かりし頃雑誌記者をしていた周五郎が牧野のもとに取材に行ったとき、周五郎が「雑草」ということばを口走ると、牧野はなじるような口調で「世の中に“雑草”という草はない。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている」と言ったのだそうだ。
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=525

一方、脳神経学者の中野信子は、「(牧野は)人間にはずぼらでも、常に植物のペースに会わせているから」、と。
「雑草という草はない」の確実な根拠 nhkBSP番組「英雄たちの選択」230923