伊能忠敬
 500余日調査=幕臣に出世した忠敬の60代の年収48両(254マン4000円) 「偉人の年収Howmuch」nhk230605

 万石の大名。3000石の旗本。江戸時代の幕領家臣の高給ぶりを時代劇で目にしているも。
 その実、低賃金構造にあった御家人、お目見え以下の下級幕臣。まして、嘱託級の幕府雇の町人階層。
 西暦1800年前後。55歳の忠敬が蝦夷地測量で所要の経費は170両=900万円と算定される。

 900万円相当中、幕府の負担は22両5分で120万円相当。忠敬の負担(持ち出し)147両1分で760万円。
 「(測量させてと)頼んできたから、遣らせてみることに」。その姿勢があり、あり。
 で、出来栄えを大いに評価。西日本沿海地図は幕府直営で実施。忠敬は嘱託で採用されたが対価は170両=900万円。

 つまり寛政年間時にくらべ、宿賃、人馬、食事代の実費相当。
 忠敬=49歳時の年収、1264両(6700万円)、蓄積の資産16億円を背景に据えねば調査は不可能であった。そういうことなりや。

 (以下、番組案内)
 測量家 伊能忠敬 初回放送日: 2023年6月5日
 教科書に載るような偉人たちはいくら稼いでいた?お金を切り口に半生をたどると、偉人の生き方が見えてくる!今回は江戸時代に正確な地図を作った伊能忠敬の年収を推測!

 今回の偉人は、江戸時代に正確な地図を作った伊能忠敬。いまの千葉県で生まれた忠敬は商売で成功をおさめ、50歳を過ぎてから第二の人生をスタート!日本地図の作成という大事業に挑みます。きっかけは“地球の大きさを測りたい!”という意外なことでした。忠敬はどのようにして正確な地図を作ったのか?果たして地球の大きさはわかったのか?高度な測量技術が幕府に認められ、幕臣に出世した忠敬の60代の年収を推測します!