幼年期愛情・成長期教育・現在の貧困 森達也紹介「犯罪は三つの不足」230214
 幼年期愛情・成長期教育・現在の貧困 森達也紹介「犯罪は三つの不足」230214

ロシアのウクライナ侵攻。一年を前に意識したのか。
 『京都新聞』2月14日ネット配信は「『多くの戦争は自衛から始まる』森達也さんが語る日本人の同調圧力」をアップした。
 映画監督にして作家の森達也氏がコメンとするコメントする。

 本邦でこれまでに起きた、そして起きている「地下鉄サリン事件やロシアによるウクライナ侵攻で目立つ一方的な報道や、日本人の同調圧力の強さを取り上げ、『多くの戦争は自衛から始まる』と警鐘を鳴らす」と言うのだ。
 まず「(日本的な)目立つ一方的な報道」や「日本人の同調圧力の強さ」とはなにか。

 「(一方的報道&同調圧力の強さは)動機が分からない凶悪犯罪への不安や恐怖から異物を排斥する集団心理が強まり、犯罪の監視や厳罰化が進んでいる」と説明するのだ。
 加えて言及する。「ほとんどのから起きる。幼年期の愛情不足、成長期の教育不足、現在の貧困で、それを補うのが社会の役割であり、刑罰だ」とする同国の法務関係者の言葉を紹介した。

 他方で「ノルウェーでは凶悪犯であっても刑務所で人間らしい生活が保障されている」とするのだ。そのうえでノルウェー国の法務関係者の言葉を紹介した。
 「ほとんどの犯罪は三つの不足から起きる」。「幼年期の愛情不足、成長期の教育不足、現在の貧困で、それを補うのが社会の役割であり、刑罰だ」と、
 言いたい点。「(ホームレスなどの生活貧困者を放置する傍ら)再犯率が高い日本では、刑務所は受刑者を懲らしめるばかりで社会復帰が考えられていないと(森氏は)批判した」。
 『京都新聞』はかく書いたのだ。

 でわでわ。思考回路が働く。では言外に申す「現代の貧困」とはなにか。
 思いめぐらしている。肝腎な問題ではないか。