シニア講座、仲間・地域とのかかわり深化 湿原シニア大学第10回入学式230412
シニア講座、仲間・地域とのかかわり深めるとき 釧路湿原シニア大学第10回入学式・大学院第9回入学式230412
 
 第10期の本科生に四八名をお迎えし、大学院研究科に二六名の登録をしていただきました。ほかに大学院研究科聴講生が約六〇名ほど所属されています。「本学に学んで頂く方は総勢一三〇名内外」に及びます。

 新型コロナウィルス感染症も、その規制が緩和されつつあります。一〇期生は前期を上回る一・六倍弱のお方が参加されました。二年間で地域理解に努め、蓄積した知識をもとに「他者を孤独の中に置き去りにしない」を共に学びましょう。
シニア大学九期生から実に九〇%弱のお方が大学院に進んでくださいました。「近年にないこと」と、関係者はその高い意識を歓迎しております。大学院ではこれまでに培った知恵をもとに、地域に貢献し、「自身を孤独のなかに置き去りにしない」点を、一緒に考えてまいります。

前後いたすも本日、ご来賓各位にお運び頂き光栄の次第です。本学は第一〇期生を送りだすとき、発足二〇年目にあたります。
本日、お招きしてはいませんが「聴講生約六〇名ほど」のなかに、在籍年数が一五年を超える第一~三期生がおいでになります。思うに公益財団法人北海道生涯学習協会のシステムに沿い、私は「釧路市民カレッジ博士」などの「称号」を検討する時期と考えております。格別のご理解とご支援をお願いいたします。

釧路湿原シニア大学第10回入学式にあたり、受講市民はもとより、運営理事会、そしてご来賓各位にお願いたします。
高齢者は地域の「含み資産」、しかし若者は《外部の投資で発展の街で、孤立化と分断の局面》に、身を置かせています。
「知識で創った社会に、今後は知恵で支援を」=「各位が現役時代に《知識》で築いた地域を、これからは《高邁な知恵で支える》」ために、《我が事》として参画して参りましょう。
令和五年四月一二日       釧路湿原シニア大学長

(説明)二社から取材をいただき、『釧路新聞』は23年4月16日、『北海道新聞』は同4月18日に掲載された。コロナ感染症対策の推移をみながら、3年ぶりに入学定員を超える受け入れを可能とし、第10期を迎えることができて一つの節目に向かっている。
 10期生を送り出して「20年の歴史にピリオド」の懸念もあったなか、同窓生は「シニア大学は同窓生のボランティアで運営しています」。
 そう宣言できるところまでたどりつき、<卓越したリーダーによる運営>に「区切り」を付した。その点で、関係者にとってはきわめて感慨深い、入学式となり、そこのところを取材してもらえて光栄であった(佐藤宥紹 さとうひろつぐ 230421)。