美の壺
 「愛着・造り・住み継ぐ」が切り口 nhkBS「美の壺 日本の原風景 古民家」210806

 「愛着」、その切り口で「神奈川県葉山の古民家でスローライフを実践する家族」と「京都 町家の美意識」のアプローチ。
 壺の一は「住めば住むほど奥深い」。なるほど。

 「造り」の観点では、「鼻栓 はなせん」の概念。「長押 なげし」と呼ばれる材に、直角に「矢」を打ち込む。
 「静岡の古民家を400年支え続ける柱や梁(はり)には、戦国時代の城造りの技」  「福島県南会津に残る古民家群の、美観を守る工夫」。

 放送では「鼻栓 はなせん」は地震の耐震性に効果がある。そのように伝えられた。
 「鼻栓」の解説を一くだり。『建築用語集』に記載。以下に提示。
 「桁 などの横架材で、柱に取り付くとき、桁の長枘が、柱の枘穴 に入り、栓(込栓など)を打つ」
 「が、このときに、枘が、柱を、貫通し外に飛び出て、飛び出たところで、栓を打つことがある」「そのときの、栓を鼻栓という」。

 「造り」の観点には「壺の二 今に残る先人の技」と。
 最後に「住み継ぐ」の切り口には、「人に生かされ、人を生かす」。
 東京都台東区の紹介は「都会の古民家を、シェアハウスにして存続させるプロジェクト」。
 新潟県十日町甘堂とやらで「建築家カール・ベンクスさんは、古民家でコミュニティーを復活!」。

 古民家を軸に、民家在所の住人と移住した薬膳・発酵料理家など域外移住者による<文化村>の成熟過程にも深い<味わい>。