2022年大晦日。記憶の一葉、かすかな老いの疲労221231.
 「三首詠歌」章というのがあって、「秋も去り春も去りて、年月を送ること、昨日も過ぎ今日も過ぐ」と始まる。

 「そのうちには、さりとも、あるいは花鳥風月のあそびにもまじはりつらん。また歓楽苦痛の悲喜にもあひはんべりつらん」。
 かく展開している。

 2022年大晦日を迎えた。「30枚もあればよい」。 
 旧臘から始めていた「補論 伝承・記録と自然災害」は、結局、230枚ほどのボリュウムとなった。
 2月の「擱筆 かくひつ」は、如月末に及び、新暦で弥生の幕を開く寸前であった。

 卯月。鎌倉市の鎌倉歴史文化交流館というところから、企画展示の招待券が2枚届いた。
 家で見せたところ「行ってみましょう、よ」。国指定史跡の整備状況を「みてみるのも、よいか」。
 5月24日出発、27日までの旅にのぞんだ。

 6月5日。釧路市中央図書館で「郷土史家によるトークイベント『北大通の記憶を伝える』」に、お付き合いさせてもらった。
 そこで話を聞いてくださったお一人が、「やってみましょう、北大通で<地域の語り部>養成を」。
 彼女は仲間に呼びかけて、たちあげた。「ぶぶる~宥紹先生と街歩き」。

 9月3日 第38回アイヌ民族文化祭が釧路町公民館で開催された。
 公益社団法人北海道アイヌ協会の主催で「郷土の歴史・文化再発見企画」にお招きをうけた。
 「吉良平治郎の生涯と時代背景~今に読み解くこと~」の時間をいただいた。

 あいまに、「ぶぶる~宥紹先生と街歩き」のプランがすすんでいた。
 1)7月14日「原田・桜木作品の源流部をたどる」
 2)9月22日「原田作品の母体を訪ねる」
 3)11月10日「啄木、さいはての駅第一夜」
 
 3)上記3)の催行ツアーは、『北海道新聞』(夕刊) 釧路市内版で報じされた。
 「なぜ、北大通ですか」。そう聞かれて「これまで歴代に詰み重ねられた投資、付加価値を生み出す源泉として生かしたい」。
 釧路支社報道部の二色朋恵記者が担当された。その主旨は主催者の裕子さんの説明のなかに活かされている。

 思い出すことは断片の一葉にうすくなり、かすかな疲れが確実にただよっている。
 2022年大晦日。記憶の一葉、かすかな老いの疲労221231.