中心街
 脱炭素、非製造物主義、脱開発、脱成長、脱プラスチック 鉄・コンクリ・洋紙の後で・・・・-後-

 「石炭が育て、鉄道が域外をむすんで成長したマチの中心街」。
2022年8月25日の本欄に、かく記載した地方都市の中心街は「シャッター商店街」。
そう呼ばれている。釧路川河口に中核を据えた都市は、地域の南東部から北西に延びる。

「石炭が育て、鉄道が域外を」むすんだ中心街=都市の重心は、軌道交通域を超越した。
石炭は石油に置換され、鉄道が担った輸送手段は自動車に、航空機に代替された。
人口の配置も、市域の面積も「旧市街地」のそれぞれを「新市街地」が占める枠組み。

言われている都市現象。それは「中心街の空洞化」。
「産業構造の高度化」が言われ。「重厚長大」と言われたモノつくり産業のシェアが小さくなって、「軽少短薄」にして経済性の高い産業が主力となる時代に入っている。

この産業構造の枠組み変化を前に、地域は「当惑」の状態にある。
「産業構造の高度化」。それは人間一人あたりの生産能率があがり、単位あたり高額な所得額を産み出すことが期待されている。

時代がここへ来て、三つの課題を抱えるに至ったのではないか。
1)高度な技術を担う人材も、2)産業の高度化に対応した新しい投資も、3)時代の要請に対応した新業種の起業と投資の力。

1952年からの30年間。
人口が10万人から22万人近くに急膨張した時代。確かに紙幣の流入量は多かったが、地域に蓄積され.ることは貧困であった。そういうことではなかった、か。

2014年2月かに、公共図書館を新設の銀行店舗に「間借りする」案が提案された。
賛否両論の議論がおこり、マチなかは「二分の寸前」に近かった。
時に市内配布紙は、「中心街に集客する施設で図書館が移転した、集客可能な施設が『点』ではなく、『線と面』にすることが必須」と書いた。

限られた公共投資。
その投資対象の一つに、「鉄道高架橋」の案が示されている。ところで、そこの所、「鉄道当局はどう考えているのか」。
別な言葉で「JR北海道との協議結果はどこまですすんでいるのか」。

パブリックコメントで<かく書いたヒト>のもとには、「まだ返事が来ていない」。 そのように聞いている。
往年の<駅乗降客270万人>の時代は終わった。
今や根室・厚岸・網走への路線を維持する経費。それを自治体にも負担させる案が議論中。

さてさて、そこを丸抱えで「総負担」する力量が地元自治体にあるのか。
市内配布紙が記載の「(集客施設を)『点』ではなく、『線と面』にする」プログラムなり、プロジェクト。二の矢、三の矢の担い手がさきではないか。