イメージ出来ない領域 <ことば>で提示=「小説を読む心で」『竹取物語』220823NHKETV.
 イメージ出来ない領域 <ことば>で提示=「小説を読む心で」『竹取物語』220823NHKETV.

 冒頭の入りが実に印象的。ある意味では「for ティーンズ」にふさわしい、強烈な個性であった。
 「(みんさーん)文を読んで、読んだ情景を思い浮かべてみましょう!!」。
【指南役】を命じられた木ノ下裕一(「木ノ下歌舞伎」主宰)は、そのように切り出した。

「国語の先生が立派な方だったのですねー」と回顧して。
 次に自身は「物語の一節を次々に、<絵>で表現してみようと試みました」。
 「しかし、どの絵もイメージ通りには仕上がらないのです」と続けて、この項、<むすび>に申す。
 「(そうなんだ)絵では表現でききない、ことばの世界がある」のだ、と。つまり「ことばで見せる情景」「小説を心で読む」を教わったのだ。

 話の展開で、次には「物語の範疇」の紹介があった。
 「親指姫」や「一寸法師」のような、<小さ子譚 ちいさごたん>。
『古事記』が属する<機種流離譚 きしゅりゅりたん>。ほかには「長者譚」「婚姻譚」「異常出生譚」。
『竹取物語』は<小さ子譚 ちいさごたん>。<小さ子譚>とは、「身の丈の小さな子が登場する物語」。
小指ほど小さな姿で誕生した主人公が、大人物として成長、成功する物語。 

『竹取物語』は「SF小説」。そう規定して、竹取物語には翁と姫の二つの論理が内在。
「結婚」をめぐり、「(翁は)経済的安定」、「(姫は)精神的安定」を求める。そう展開した。

「生きヅラサ」。それを抱える若者に、「読んで」が<8月の「100分で名著」の主題>だ。
 必ずや「世界の見方をかえる一冊」。
 今回は『人は何で生きるか』 『WHAT IS KIFE? 生命とは何か』「父が娘に語る経済の話』。