国指定史跡永福寺跡220524ー前ー
 奥州征伐で散った同朋追善 国指定史跡永福寺跡220524

 頼朝公の墓址から徒歩で国指定史跡永福寺跡に。
 途中、二グループの団体とすれちがった。
 ベストを着用したガイド風の方が先頭に立ち、10数名の参加者が図面などの配布資料を片手に歩く姿。それぞれ、高齢者の方の多いグループであった・・・・・・、が。

 初め「大塔宮」をめざして歩き、そこからさらに徒歩5分。所在地は鎌倉市二階堂209。
 史跡の説明に、
 「源頼朝が建立した寺院の跡」
 「源義経、藤原泰衡等、頼朝の奥州攻めで亡くなった武将等の鎮魂のため」
 「平泉の中尊寺二階大堂等を模して建立」、と。
 中世の征討に「従軍僧・陣僧」の概念があった。「軍旅に従う僧侶,すなわち陣僧」「戦陣に僧侶をともなうことは古くからあったが,とくに南北朝内乱期からこの傾向が著しく」。

 史跡永福寺跡はある意味、その先駆的形態なのかも。
 陣僧は武功を引き出すため自陣の犠牲者を手厚く弔う趣旨。しかしここでは、弟・義経、それを成敗した藤原泰衡も追福の対象としている点に、頼朝の<ある種、逡巡=ためらい>を思う。