バッグ+籠に洋風敷物「洋風の敷物、ラグの裏地」 伝統技術の今 イグサ・岡山220513
 バッグ+籠に洋風敷物「洋風の敷物、ラグの裏地」 伝統技術の今 イグサ・岡山220513

生活様式の変化、外来輸入品による代替。伝統工芸、そのマーケットは縮小している。
そこをどう生き抜くか。イグサの産地、岡山県のイグサ生産農家40軒の<賢明>を伝える。

岡山がイグサの産地。
 なぜかを知らぬも、今回、はじめて見聞。「塩分に強いイグサ」を栽培。干拓地新田での栽培発祥であったか。
 和室、畳表の減少した時から、一つの活路を「花筵 はなむしろ」に見いだしてきた。
 そのハナムシロの技術を活かして、「バッグ+籠」に。縦糸に木綿、横糸にイグサを用いてきた。

 紋板(もんいた)。
 ハナムシロを量産するための、部品。この発明で自動織機で大量生産ができた。
 ハナムシロは「夏のくらしを、明るく、華やかに、快適に」過ごす道を開いた。

 今や「洋風敷物 さわやかイグサのラグ」。イグサの通気性で夏も冬も。
 夏も冬も快適に過ごし、かつ和室にも洋室にもフィットする、と。
 床の間の装飾に、居間のさわやかさに。その用途は広いのだと、伝えられる。

 新しいニーズに、技術者の世代継承も活路。さて、その展望はいずこにあるのか(→次回)。