「着るほどにカラダになじむ」 美の壺「風土を織り込む 紬」NHKBS3 220409
 「着るほどにカラダになじむ」 美の壺「風土を織り込む 紬」NHKBS3 220409
 三つのツボ。それを提示するNHK番組「美の壺」。

 「紬」は真綿を手撚りして紡いだ絹糸で織った布地。最初に大島紬をこよなく愛する男性が一言。
 「着るほどに、実にカラダになじむ心地よさ」。
 それは「不思議」とも形容したと視聴した。天然の藍が、江戸時代の作からなお健在で、「トキをかさねるごとに<深み>を増す」との形容にも重なる。

 農閑期の奄美大島。その時間をあてて「大島紬」の製法が確立した。
 女性達が寸暇を惜しんで糸を撚り、男達が染色する技法は実に多層。手間のかかる、永年の経験と勘がたよりの微妙な工程。
 祖母-母ー娘。技術の継承にも血のにじむ鍛錬が求められる。

 鮮やかな緑。「天然蚕 てんねんさん」の名も美しいが、その光沢は宝のようで。
 飼育の地は信濃国の安曇野。番組案内には「絹のダイアモンド」「神秘の輝きが紬に」とすら記載。
 それほどに<見事>。「古美術鑑定家中島誠之助さんも登場。紬と古美術の共通点とは」とある。

 ひょっとして、冒頭。「着るほどにカラダになじむ」と申されたのは、この「古美術鑑定家」であったか。
 では、是非に聞き直してみたい、「紬と古美術の共通点」。再々放送は22年4月15日。初放送は21年5月15日。
 季節になると大型旅客船の観光客を海外から迎える釧路港。

 その釧路フィッシャーマンズMOOの経営者&女将のみなさん。
 ここは<おもてなし>に加えて、<日本情緒豊かに和装>でお出迎え。
 せっかく館内に開業「NPO法人 グローカルみらいネット」には立派な和装指導員がおいでになって、着付け指導をしてくださる。活かしたい。

 (以下、「番組案内」)https://www4.nhk.or.jp/P5180/x/2021-05-15/44/28104/2084070/ 美の壺「風土を織り込む 紬」
日本の伝統的な着物、紬(つむぎ)の魅力に迫る。結城紬、大島紬、天蚕糸の輝きは土地土地の風土を映す。草刈家を訪ねる謎の古美術鑑定家▽中島誠之助・里アンナ・小林親弘

絹糸を染めて織り上げる着物、紬(つむぎ)▽繭から真綿を作り、手で糸を紡ぐ結城紬▽奄美大島で絹糸を染めるのは島の泥。
清流で泥を流すと現れる艶めく黒。
大河ドラマ「西郷どん」のテーマ曲を歌った里アンナさんが祖母から受けつぐ泥大島を着て歌う「糸繰節」
▽長野県安曇野で守られてきた、絹のダイアモンド、天蚕糸。神秘の輝きが紬に。
▽古美術鑑定家中島誠之助さんも登場。紬と古美術の共通点とは?<File 537>