時代劇衰退
江戸社会の再評価 時代劇衰退「太秦映画村に存続危機」nhkG220108。

 盛時の制作=3000本/年間。
 今は2020年か、21年の年間実績がわずかに34本、と。
 ドラマ・映画で1000人余のスタッフが集っていた『東映京都撮影所』。
 スタジオはがら空き、250万人が集まったとされる観光客も、受け入れる大型駐車場が今は、車がマバラ。

 俳優の船越英一郎が出演。「着物着方知らぬ、俳優」
 「人材の確保が難しい、技術の伝承が機器」。そう訴える。スタッフの給料は月額3万円。時代劇の花形「殺陣 タテ」の技術継承にも「事欠く懸念」。
 殺陣の場面をスローモーションで再現。映像では刀が体を切り裂き、血ふきだす場面も、実際は90センチほどの距離があって、武具が身体にふれることはない。

 「個人視聴率の比較でスポンサーが・・・・」
 評論家は時代劇衰退の要因を、「個人視聴率が注目され、スポンサーが出資ししなくなった」。
 「世帯視聴率=家単位で測定。何世帯でテレビをつけていたか」に対して、
 「個人視聴率=何人見ていたかが計算可能」で、「人単位で測定。何人テレビをつけていたかを示す割合」をさすという。

 1)「個人視聴率の比較でスポンサーがつかなくなった」。
 2)時代劇の若者バナレは、それ以前に<テレビバナレ>が問題なのかも。
 3)その若者に、50分なり100分なりの「受け身の姿勢」が持続困難になっているんどえはないか。

 江戸時代を再評価。それが必要ではあるまいか。
 4)局地的に戦いはあった。「島原の乱」、「シャクシャインの戦い」「クナシリ・メナシの戦い」や「御家騒動」。しかし、おおむね「戦火のない267年=平和」。
 5)持続可能なシステムが基本であった。太陽・水・土・植物のリサイクル、リユース・リデュース。
   (Reduce(リデュース)は、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくする)
 6)今日、日本人の生活スタイルの端緒はこの時代に発生している=「日本型生活様式」の起源。
   (庶民の経済活動が旺盛になり木綿、核家族、地域分業と遠隔交易、生産と消費の階層分化、文書主義、寺檀制度は江戸期に発生)。

 歌舞伎に音声解説が不可欠になりつつある今、次は落語に解説がないと「笑えず」かと思いきや、2011年「水戸黄門」(TBS系)打ち切り後は、民営地上放送から時代劇が消滅、と。