四基本からの煙、ついに一基に 日本製紙(株)釧路工場210930
四基本からの煙、ついに一基に 日本製紙(株)釧路工場210930。

日本製紙(株)釧路工場の抄紙部門が停機し、事業場が閉鎖となった。「日本製紙(株)釧路工場」の看板が換えられて、「日本製紙(株)釧路事業所」とかわって、火力発電のみ操業に転じた。

1)昭和27年「期待される地域、その完成期」
  日本銀行釧路支店開業に始まり、北洋サケマス独航船発進基地、観光客・映画ロケ地誘致、本州製紙(株)釧路工場誘致と「企業誘致」実現の時期に入る。
2)昭和27年「試される地域、その創始期」
  しかし、石油輸入解禁の影響をうけ、輸送手段が馬産から車両、国内産木材から輸入木材に「資源代替」が浸透、人口は急増期から漸減期の入り口となる。
3)平成10年「試される地域、二次試練期」
  国家財政の緊縮、モノ造り産業の海外移転、脱炭素社会への移行、非製造物主義で国際競争の時代となり、国際競争力低下のあおりが地方に収斂。

  2000年 9月  国際連合 ミレニアム開発目標(MDGs)
  2008年    グリーンニューディール 環境分野への集中・大型投資で、地球温暖化防止と景気活性化の両立を目ざす政策。
  2008年のリーマン・ショック後にアメリカ大統領バラク・オバマが提唱
  2015年9月 国際連合 MDGsの後継でSDGs=「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標。

「需要蒸発」とさえ称される低迷に加え、
製鉄・火力発電・紙パルプ業種に「脱炭素、非製造物主義」から国際的には「否定的世論」。
地域経済指標の急減に、拍車をかけている現状。