炊きモノの山・市房山 熊本水上村210716
炊きモノの山・市房山 熊本水上村210716。



住民は「タキモンヤ」。市房山(いちふさやま)を、そう呼ぶ。
「炊きもの」。炊事や風呂など燃料とする広葉樹を採取する山林。そうした意味ということだ。
広葉樹は成長が早く、植林の必要がない。天然の更新と輪廻で、十分に育つ。

 ヒノキ、スギは50年を要するが、センダンは成長早く15年で成木となる。
 しかも根が深くはり、土砂崩れも少ない。

 タキモン=炊きものの林は、そのめぐみに「カズラ細工」をうみだす。
 
 熊本県水上村。森林が村の面積の9割を占める。
 しかし、樹木はシカの食害に襲われる。住民は高齢となっており、後継者が不足。
 市房山はご神体で、スソに立派な参殿が設けられている。もとより伐採禁止。
 樹齢1000年の杉が存在感を増す。しかし、村人の生活を支えているのは広葉樹なのだ。

 炊きモノの山・市房山 熊本水上村210716。「ニッポンの里山」nhk4K 6:55~7:05