「暗やみの光」 東の釧路を舞台に啄木・甲治・省三・紫乃200818
若き日、啄木は思った。

釧路駅についたら、新聞社のヒトが無あけに来ている。今夜は佐藤理事宅に泊めてもらうのだ。



 しかし、釧路駅について第一歩。思ったこと は・・・・・・・・。

 「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」

 園辺甲治さんの回想
 帯広・池田を過ぎて暫くの間、夏の暗やみの時間がすぎた。

 ある時突然、(釧路のマチの)光まばゆい輝きをみて、思わず口をついて言葉が出た。“こんな大きなマチがあったのだ”。

 『北海文学』。
 園辺甲治さんは、主宰者・鳥居省三さんの後継者。もっとも、鳥居先輩が園辺後輩の野辺送りを申すのであるも。

 その二人について、以下の記載がアップされている(200918 am6:35)
 https://www.city.kushiro.lg.jp/kyouiku/shougaigakushuu/shogai/page00001.html 

「(桜木紫乃さんが)1998年6月、幣舞公園で行われた挽歌碑建立式に出向き、鳥居省三氏に挨拶をする」

「その後、鳥居氏から『小説を書いてみてはどうか』と誘われる」。

「50枚の原稿を書き、早速見せたところ『新しい才能を見つけた』と言われたという」。

「鳥居氏主宰の北海文学の同人となり、桜木紫乃のペンネームで小説を執筆」。

「『北海文学』編集人の園辺甲治さんから『社会的な作品を書くと強い』と助言をもらい、鳥居氏の奨めもあり、オール讀物新人賞に応募」。