「会社を存続させる意味はなに?」 目撃ニッポン200809
 「多額の債権、背負ってまで会社を存続させる意味はなにか」。社長は金融機関に重い足をはこびながら、自問する。



 社員の4割以上、33人を回顧。
 労をねぎらおうとセットした食事の会のなかで、社員から「これからの会社はどうなるか」と問い詰められ、苦悩する社長。
 その後に思うことは、「会社を存続させる意味はなに?」。

 外国人観光客に依存。コロナ感染症発生で、キャンセルがあいつぐ。
 2月 低給料のドライバー。生まれたばかりの女児の世話をしながら、自分の未来、娘の将来を案じる35歳。
 観光以外の新しい営業の形態、業務拡大を模索する。
 5000万円の融資を得るも、30日分のランニングコスト。

 3月 中国の観光旅行者、あいつぎキャンセル。

 4月 ガイド出身ながら観光の可能性に魅せられてドライバーに転じた女性ドライバー。
    貨物運送のドライバーに臨時アルバイト先を求めて、転身。バスとトラックの<勝手違い>に大いに悩む。
 のちには検温児童記録装置の販売を手がけつつ、「これまでに比べて、取扱額は小規模」。

 経営は金融機関詣。訪問先にはツレない機関も散見、雇用調整補助金は申請後、2ヶ月。

 その先には社員の解雇を、ツライ決断の上に。沖縄の営業所長は辞職し、長崎の実家に戻って再就職の決意。「自分だけ残るわけにはゆかぬ」。

  
 客層を海外から、日本人旅行客にシフト変更。
 定員半分以下の乗車率ながら、観光バス出発便の運転手に笑顔がうかぶ。

 Go Toキャンペーン。
 開始かと見守るなかに「東京地域除外の報」。思わず席をたって、テレビに近づく会社幹部。

 この会社「クローズアップ現代+1」でも取り上げられたようで。掲示の社告がネットページに。

 再起のカギ。決定打は報じられていないが、いくつかのカギ。
 1)外国人観光客依存を見直す、2)業務範囲の拡充深化、3)社員あげての開発力、モノ創造力。

 金融機関の冷酷さも表面化していたが。(200809 nhkG 「目撃!にっぽん」200809 6:10~6:45)。