屈斜路カルデラの中核 川湯硫黄山180923.
屈斜路カルデラの中核 川湯硫黄山180923.

川湯・硫黄山の愉しみ方。それは<青葉トンネル>の散策でしょうか。

旧釧路鐵道跡の軌道が残されている。
噴煙をあげる硫黄原鉱石を運ぶため、標茶~川湯硫黄山まで49キロかの鉄道が建設された。
工事期間わずかに半年。可能であったのは集治館徒刑衆を大動員したから。



「裸の山」。
 アイヌ語でそうした意味をもつ山肌に、緑樹がみられる。しかし、足元には亜硫酸ガスの異臭とあわせ、「黄金の塊」。
 緑と黄。それは今の時代の新しい、魅力。

 その緑の宝庫に一縷の路線跡。
 静かな樹間に往時の音。軌道のキシム音、連結器の接触音、牽引車の汽笛。
 作業員の汗、血、うめき声、監督員の怒声。

 静と動。樹と鉄。犠牲者と煙。