種を受け鍵を、24時間の見張り 「神の衣」をつくる
 種を受け鍵を、24時間の見張り 「神の衣」をつくる8ヵ月nhk四国放送局

 県外から麻栽培の指導者を招き、播種。
6月14日かにに間引きの作業、
県の薬務課職員が視察に来訪「盗まれぬように生体の影、見えぬところに」と指導。県から特別な許可をうけての、大麻栽培。

 7月15日、収穫。熱湯につけて殺菌、雨のあたらぬビニールハウスに移して乾燥の作業。しかし、雨がつづき多湿のもとで案じていた不具合。

 カビの発生を感知して、再度熱湯浸出。カビ菌を廃して再発酵させる。かくして「あらたえ」の「白さ」を確保。

 いよいよ幹の繊維をスキ、糸化の作業。女性の手作業にかわり糸をつむぐ作業。ケバが発生しないようにしながら糸の強靱かをはかる。

 糸の長さは実に48キロメートル、と。三木家当主が神事を挙行、はれて「あらたえ」が誕生。皇居に発送される、と。



 徳島県麻植郡(とくしまけん・おうえぐん)。高齢化がすすむも、「地域の誇りを守っていきたい」。18人が名乗りをあげて、伝統の神事に取り組む。

 11月15日。大嘗祭をおえたムラで、参加者の一人は語る。「重みがあって、感動した」。

 (以下、番組案内) 
 天皇の即位に伴って行われる大嘗祭。その重要な供え物が「あらたえ」という麻の織物だ。
 千年以上昔からこの織物を作る役割を担ってきたのが、徳島県の旧麻植郡。令和を迎えた今回、美馬市木屋平の18人が名乗りをあげた。
 高齢化や過疎化が進み、集落の存続が危ぶまれる中「地域を誇りを守っていきたい」という思いがあったからだ。
 栽培から糸づくりまでの8か月。その歩みをみつめる。