空気容積率で500億円。  提案はJR東日本、受けた開発プロジェクト
 空気容積率で500億円。
 提案はJR東日本、受けた三菱地所。背景に丸の内都心再開発の需要。

 そういうことか。
 東京駅を従来の建物の高さで保存修復。ここが出発点。そこで東京駅の空気の容積を売りにだそうと。

 図で
 「(将来にわたり使用することのない)5=1+2+3+4(使用しない予定の空気量を分割し、上積み)」。



 JR東日本の社長。
 大学院時代にドイツ法を学んでいた。法令のみならず司法判例で「空気容積率」の概念を承知していた、と。

 現地で既存建物を保存修復するための経費を捻出するため、「天井超過部分の空気を買ってもらおう」の発案。

 三菱地所。
 受けた不動産業者は「渡りに船」の話。
 背景には都心再開発にともなう建物規制。地所の1000%の容積までに制限され、現在の高さを上積みできない事情があった。

 東京都。
 再開発で強い規制を加えているも、副都心の整備が終演にさしかかっていた今、都心中核部分を手つかずにしておいて、良いのか。「そうはなるまい」。

 NHKスペシャル 平成史 第6回「東京 超高層シティー 光と影」。4月6日午後9時。
 ネットにある番組解説が実に秀逸。「巨大開発は、日本の発展の象徴となるのか、それとも」。
 「高さ100メートルを超す超高層ビルの建設ラッシュにわく東京」。「平成に完成したビルは300を超えた」。
 「平成の初めにバブルがはじけ、不良債権の山と化した東京が、なぜ“失われた20年”の中で高層シティーへと姿を変えたのか」。
 「実は国は、厳しく規制していた容積率の“異次元緩和”という禁じ手を使ったのだ」。
 「果たして巨大開発は、日本の発展の象徴となるのか、それとも過剰な開発競争を引き起こすのか」。「その光と影を検証する」。

 タネもシカケもない手品は、ないようで。その「決算は国民の税金で」とは、なってほしくない。

 「異次元緩和」の影で、大手企業の内部留保は拡大、国民の可処分所得は大幅に減少。ジット我慢で、さらに消費税増税。

編集 ペン : 詭弁としか思えない政策だと思います。「東京には空が無い」と言う事にならないようにしてほしいものです。