エリ=魞漁の営為 沖島・琵琶湖


エリ=魞漁の営為 沖島・琵琶湖
 エリ 河や湖沼・内湾で、産卵や採餌のためやってくるコイ、フナ類、アユ、モロコなどを定置網で漁獲する方法ということか.

 「よしずや竹垣を魚道に迷路のように張り立てて」
 「魚を自然に誘導して捕らえる定置漁具」。「琵琶湖のものが有名」とも.

 漁獲されたフナは、発酵食で<鮒寿司>などで、生活に取り入れられている.
 根拠地の沖島=琵琶湖は、人口350人.伝統的エリ漁で長い歴史.

 その起源.琵琶湖のえり漁業の起源は明らかならずと、しつつも.
 「おそらくは古代以来のものらしい」
 「(近江蒲生郡奥島庄)1241年=仁治2、鎌倉幕府の政所から出された」=えりの設置をめぐる多年の係争を禁ずる文書.
 「1298年=永仁6 同庄大島神社の訴えで、土民のえりを禁ずる旨の下文」
 「有力神社の神供を名とするえりや土民一般のえりが並んで存在した」、と.