説得術 大岡忠相
 説得術 大岡忠相.享保の時期は、時代の分水嶺.

 物価、都市問題、財政難、米価廉直諸色高直がつづいた.
 江戸町奉行、勘定奉行などを歴任した大岡の、周辺説得術.

 知恵その1 「アリの穴から崩す」は、都市の防火対策.
 町役人をあつめ「板葺きを亙屋根に」すすめるも、出費増加に町人は難色.
 そこでと、実現可能な場所から着手.財産を守らねばならぬ富裕な家の多い狭い範囲で改装を打診.
 (改装すると)「税の免除」「見栄え」そのうえ、「防火」.ほかにも「広小路」を設けて、防火対策.

 知恵その2.「相手を尊重しろ」.上司=松平乗邑の説得.
 有能な農民を代官に取り立てる.「正月には、なにを着せましょう」「正月には能をみせたいが、いかが」
 田中丘隅や蓑某の代官取り立て.勘定奉行として新田開発の実効性をたかめるために、農地.治水開発のスペシャリストを採用して、幅広い人材採用で、開発能力を高める.
 将軍=吉宗に直訴することなく、「とても及ばぬ」と老中を尊重し、提案にごういさせる.

 有楽町駅界わい、有楽町二丁目.南奉行所の跡がのこり、大岡忠相宛の<荷送り荷札=木簡>も出土したという.(NHKETV 「知恵泉」 2014.11、11朝)
 

 

編集 ペン : 奉行所跡が四つ有り・・江戸の町も色々と試行錯誤を繰り返していたようです