404万人/年間 安芸宮島
404万人/年間 安芸宮島
 2013年11月29日の訪問。安芸宮島の紅葉の季節が終わりの時期なのに、訪問したのはなぜか。リピーターが、なぜ多いのか。



リピーターが多いからこそ、年間の訪問客も蓄積される。
 リピーターが多いと、風評にも勝てる。
たとえば2011年3月11日の大地震があって、「観光客、各地でキャンセル」という風評がながれても、「いえいえ、かわらずに多くの人が訪問」、「賑わっています」となるのであろう。
 リピーターが多いと、地域で待ち受けるヒトも引き締まる。
「やらず、ぼったくり」ができない。「旅の恥はかきすて」は客人ながら、「下手をすると、来てくれなくなる」は懐に影響のはず。なにより、外でながされる「負の情報」は、幾何級数の量と速度をこえて流布する。



 滞在中、地元の新聞記事を見た。
「弥山展望台 6日に再開」という見出しの『中国新聞』記事。「宮島は昨年、過去最多の404万人が訪れた。弥山には21万人が登っている」、と。
 弥山山頂で整備中の展望台が、12月6日から公開されるという話。これにより展望台の屋上からの眺めが改善、「パノラマ展望フロアが可能になる」とする。



 整備の投資は続く。リピーターは投資のみで、増えまい。投資で増えた分は一時の利用で、すぐに終わるかも。
 厳島信仰、景観、味覚、物語を読む、一日では回りきれない、<変化の多様さ>。見る、食べる、遊ぶの<るるぶ>なら一度でも良い。信仰がバックにあると、一度ではとても、おさまるまい。