資源の島 安芸宮島
資源の島 安芸宮島 宮島は杜の島でもある。信仰の島であるとともに、<不伐>の杜が資源を育てる。



 宮島口から宮島桟橋への連絡航路。
 その舳先には<牡蠣棚>がある。JR航路で往復したが、シッカリとした牡蠣の養殖棚が海面を埋めていた。
 弥山は厳島神社のご神体。弥山の山頂には真言道場があって、豊富な森は神々の杜、仏弟子の修行道場として、開発されることがない(敗戦直後に、食糧確保で手をいれた地点が、島の東部にあるようではあるあが)。



 牡蠣の産地。広島市、廿日市市の本州側から瀬戸内海に流入する、太田川などの大河。
 大河の供給する真水が瀬戸内海にながれこんでつくる汽水。島に囲まれた閉鎖的空間がかもしだす静穏な海面。水位の安定も、牡蠣生育の舞台をつくるや。

 

 神々の杜は、不伐の森。自然がたもたれる。水・海・プランクトン。その微妙なバランスが、<広島の牡蠣>のブランドをつくるか。
 資源の島は、ご神体の信仰で人類を後押しし、杜で資源を育て、不伐は環境を未来に伝えるかのように見える。