平塚晶人著『2万5000分の1 地図の読み方 実践上達講座』。
平塚晶人著『2万5000分の1 地図の読み方 実践上達講座』。登山の世界で地形と地図の照合を実践してきた著者が、市民を対象に開く講習会での経験をもとに「地図の読み方」を丁寧に示す。
 さきに「入門講座」が出版され、本書はそれに続く「実践上達講座」となっている。

 「地図を携えて一緒に歩く」、地図を読めるようになるための採炭の方策は、たとえ独り立ちしていない時期であっても、「自分が理解したことを人に伝えようと努力すること」とする(207p)。

 地図を読むには「等高線重視」(4p)、「『想像』と『照合』の繰り返し」(26p)、「地図は、山の起伏を『想像』できる者に、この先起こること、この先現れるもの=未来を教えてくれる」(31p)と、経験則にもとずく地図の読みと、その可能性を示す。

 地図読み上達の行程に4つのステージを示す。(1)等高線の見方を知る、(2)地形のルールを知る、(3)先読みの手順を知る、(4)山の地形に対する感覚を身につける。43pに示された四項目を、地形図を付録に付して丁寧に説明。

 「先読み」「地形に対する感覚」。地図と磁石の北をあわせる「北北の正置」。地図は常に、進む方角を上にしてもつ。さまざまなキーワードを示し、経験に裏打ちされた重み=説得力を感じさせてくれる。

「地図は1年で読めるようになる」と書いて(204p)読者に自信をもたせてくれている。
 地名探索のうえでは、河川流域にそって地名をたどることが多い。今、立っている土地が、周囲の地形との関係でどのような位置にあるのか。
 そこを「想像」し「照合」する訓練は、河川にそって調査をするうえでも不可欠にして、重要だと考えた。(小学館 2010年3月)。