天野 礼子,D・ブラウアー著『長良川から見たニッポン 』
 天野 礼子,D・ブラウアー著『長良川から見たニッポン 』。「川から日本が見えてくる」という点が着眼点。
どこから眺めようと、そこに時代の反映があるということであろうが、テーマは「長良川河口堰事業」の理念と実施のプロセス。

 自然に棹さして、手をくわえることで、コントロール可能なことなのであろうか。リオ会議の「持続可能な開発」に疑問を呈し(5p)
近代河川開発工法は「工法」ではなく「思想」の転換が必要とする(17p)。

日本人フォトグラファーと、 アメリカの環境保護運動指導者の、それぞれの提案と対談。37pに長良川、釧路川、四万十川。(岩波書店 1993年)